
あぁ〜 ツマミタケ〜

あぁ〜 キツネノタイマツ〜


あぁ〜 サケツバタケ〜
今行けば、確実にあるはずなんだけどねぇ〜
しかも梅雨入りっぽい。
キクラゲも最盛期を迎えます。

どうも、星野です。
今日は、澱粉の研究についてのぼくなりの考察を語ってみよう。

澱粉って、身の回りではいろんなところに含まれているよ。
お米もそうだし、とうもろこしやじゃがいもやサツマイモだって!
その中でも、どれが一番最強なんだ?
今日の基準は固めるチカラが強いもの!
結論!
片栗粉<<トチ、葛<<<どんぐり(マテバシイ)
今の所、澱粉の固まるチカラはどれもどんぐりには及ばない。
例えば、同じことをしても、どんぐりだと固まるのに、
片栗粉だと、カスタードクリーム程度です。
どんぐり餅で比較してみよう。

この時のどんぐり餅は、大勢で召し上がっていただくために、
先に黒砂糖を入れました。
なので色が茶色くなっています。



出来たら、きな粉!

きな粉と混ぜても角が取れないぐらい、しっかり出来上がっています。

グラニュー糖だと、こんな感じ。

では、コスパという点も含めて話を進めてみましょう。
いつもたまたまなのですが、こうやって、振り返ると
大事な比較実験だったと思います。

葛。。。葛は根っこに澱粉を蓄えています。
これで7キロ越えでした。
これを掘り出すのに、ユンボを使っています。
燃料に重油が使われています。
重機自体のレンタル料もかかっているはず。
さらに、これを大きな箱で送ってきた訳で
宅急便代も最高額かかっているのです。
(TABAくん送ってくれてありがとうね〜!)

そして、あの量に対して澱粉はわずかこれだけ。
これを上澄みが透明になるまでアク抜きします。

結果、葛の根っこ7キロからは、スターチはたったの310g
4%でした。
しかもアク抜きには1週間以上かかりました。

しかも、真っ白にならない。。。

葛餅です。
これが本物の葛餅なんですよね。
どんぐり研究所の作った100%葛餅です。
ここでの餅というのはわらび餅状態での比較です。
市販の葛餅が白いのにはたぶん訳があるんだと思います。
人の手でやるにはこれが限界です。
とても貴重な経験になりました。

では、トチ餅はどうだ?
も一回言いますが、ここでの餅の定義はわらび餅の状態が基準。



お餅にすると、白いし、美しい!色は申し分ないです。
どんぐりスターチと同じレシピだと、
とっても柔らかく、フルフルです。
食感もベストではないでしょうか。
逆に、どんぐり同等の硬さにするには、
澱粉の量を多め(贅沢)に使わなければなりません。
しかし、このトチ!コスパが悪かった。


トチの実はゴロゴロあったけれど。。。

澱粉はこの硬い殻の中!

いかんせん、皮が硬い。
熱湯につけて柔らかくしてやりましたが、
これが栗以上の重労働。

これだけ剥くのに、何時間もかかりました。
時間は仕方ない。
問題は、このあと。
終わったあとに、手の甲が赤く腫れて
翌日は苦痛を伴う痛さ。リアルに腱鞘炎になりました。
レントゲン、湿布代など、医療費がかかってしまいました。。。
という点で、タダで拾っても、結局高くついてしまいました。



そうはいっても、計算上45%だったのだから、
葛よりは全然いい。
率としてはどんぐりと引けを取らない。
ただ、やっぱり殻剥きの手間とリスクが高いです。
あの殻剥きを考えたら、
どんぐり割って殻を外す方が全然楽です。
そう思うと、どんぐりは有り難く思えました。

星野: やっぱ、どんぐりはコスパも含めて、最強だね!
なんたって、落ちてたらただのゴミだから
拾って文句言われることもない。
むしろ、お掃除ご苦労さん!って感謝されるぐらいだ。
文句を言うのは熊ぐらいだろう。
それが、りっぱな食糧として使える!
きのこ栽培にだって、展開できる!
もやは、魔法のアイテムほかならないだろう。
16年間の研究で、どんぐりスターチの在庫は
すでに10キロ以上あります。
それでいて、研究費はゼロ円だ!
これが長年続けてられる所以だと思う。

そんな最強のどんぐりから昨年ヌードルを開発してみました。

NHK新日本風土記の撮影のために準備した
『至高の縄文鍋』に使用したどんぐりヌードル
この素材についてはこの時それほど注目はされませんでしたが、
どんぐりからヌードルが出来ると言うこと自体が
今後のどんぐり料理活動の武器になることは間違いない。



糊化させて、冷凍をして、それから乾燥する技術によって
スポンジ状にすることに成功。
これによって、出汁を吸収する→おいしいヌードルと変貌を遂げます。

鶏の出汁

エビの出汁
とにかく、旨みを100%吸収するという点では有能です。
先日、このヌードルをあらためてトチスターチでやってみました。

トチのスターチでのヌードルは
以前一度やっています。
ただ、それはスターチB級品でやったので、
色がよくなかった。
B級品とは、殻に付いているところでスターチを作ったので、
若干、不純物が取りきれなくて、ちょっと茶色い。

どんぐりの時と違って、ちょっと弱々しいなぁ。。。
とは思いました。

トチヌードル

ヌードルと言っても、たよりないので、長さも短い。

だが、今回は、上級品を使うことによって、
きっと、真っ白なキレイなヌードルが出来るはず!
だけど、どんぐりほどの強さはありません。
そんじゃどうすればよい?
どうせ製造過程で、水分を蒸発させるのだから、
思い切って、半分の水で溶いてやりました。
さてさて、この実験の行方は如何に?

スターチの濃度が倍?
これがどんぐりなら
かっちんこっちんになるだろうな。

だんだんと固まっていきます。

予想通り、白いね。

広げました。
すっごい!無色透明!不純物は限りなくゼロに近い。
水の量を半分にしたことで、いつもは3枚分出来るのに、
ちょっと厚めの1枚分しか出来ませんでした。
同じことをどんぐりでやったら、
こんな均一に広がらなかったと思います。

固まったら、縦にカット。

もう一度戻して、これを冷凍庫へ

かっちんこっちん

天日で干します。

仕上げは乾燥機。


ちょっとカメラが壊れてしまって、
マクロ撮影出来ていませんが、
よしよし。と言った感じです。

ちょびっとしか出来なかったけれど、
これはいずれ使います〜


市内にある、堀之内貝塚
4000年〜2500年前ぐらいの縄文遺跡です。
ちょっと小さな山になっているのですが、
その山の手前ぐらいの場所の
縄文遺跡の道免谷津遺跡(どうめきやついせき)では

トチの実がたくさん出てきたんだって!
縄文を知るということは、トチをどのように食糧にしていたかという
ことも研究しなくちゃなぁ。。。
ということで、どんぐりと同じようにやってみましたとさ。
おしまい。

熊怒ってる?
トチスターチ、今年もやれるのかなぁ?ぽちっとな🎵
コメント
コメント一覧 (4)
染物もできますしね!どんぐりってすごいんだ!
関西の葛餅って透明なんですね~
関東の葛餅は小麦粉のでんぷんを使うらしいです
関西のほうがぷるぷるしてそう!
逃げて^^れおんくん!
稲文化の前は何万年とどんぐりだったんですもんね。
澱粉って、ご夫人はお詳しい分野ですね。
α化や、β化、老化だとかありましたよね。
昔、ガス釜の炊飯器だと、オブラートみたいなのが出来ましたが、
炊けてる間は透明ですが、冷めると白くなります。
澱粉100%ならも冷やすと透明感がなくなるはずなんですけどねぇ。。。
関西の葛餅、何使ってるんだろ?
くまくんの怖いような怖くないような名札も!
れおんくん逃げて〜!?
いや実は顔だけ怖そうで
どんぐり餅あげると仲良くなれるかも?!
(本当はどんぐり餅もヌードルも私が食べたいです^^)
すごいなぁ。
ありがとうございます^皿^
目を赤くすると怖くなる気がして赤い目にしてみました〜
どんぐり餅あげると・・・と揚げるとをかけて、
今度ヌードル揚げてみたいと思っています。
春雨揚げたりするから、どうなるかなぁ〜って思っています。
ヌードルは画期的な発見でした。
保存食としても理にかなっているんですよね。
餅を進化させたのがヌードルです。