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うさぎはハコベラが大好きです。







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れ : なんだよ!おまいら、ジロジロ見て。。。








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れ : しっかし、止まらないなー。これ美味しいし。







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赤 : れおんくん!ハコベラの最盛期は、

  アミガサタケと一致するんだよ。

白 : あと、フキもそうだよ!

赤 : ノビルもね!






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どんぐり山では今、ハコベラいっぱいです。







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ぼく、只今、テレビ撮影1分前の様子です。

どんぐり料理研究家としての出演依頼が舞い込みました。

その時の思い出話です。


当時、『春』にちなんだ料理を頼まれました。


近所で探しておきます。

ってことにした。












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ちょうど、江戸川沿いのノビルも最盛期。









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玉ねぎの代わりにノビルを使えるな。







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春初旬にはフキノトウだったけど、







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ちょうど、タイムリーに

フキになっていました。







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そんな訳で、近所で収穫した

春限定の野草で何か作ろうと思いました。


”フキを使ったどんぐり料理”

これを用意してみました。


メニューはかつてテレビ出演して作った

料理を思い出して作りました。






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この料理は、ホントに

昔、毎日放送(現MBS)で料理番組に出た時

作った料理をちょっと再現した時のものです。

当時23歳だったんだよなー。








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牛肩ロース肉に小麦粉をちょっとつけて

下茹でした野菜をぐるっと巻いて

フライパンで焼きます。







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それを昆布、カツオベースのオニオンスープに

ドボンと入れて煮るという料理。

使った調味料は、砂糖、酒、みりん、醤油。

オニオンスープなのに、ブイヨンは使わない。

なんか放送作家の先生がそこに注目されたそうです。








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オニオンスープにブイヨンは要らない理由は

どうせ、ここで牛肉を煮るじゃん^^

カツオ+昆布+牛エキス → 旨くないわけがない!

もうこれは足し算ではなく、もはや旨味の掛け算だ。


まー、当時若いし、そこまで深くは考えてもいなかったけどね。






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テレビでは、和風シチューってネーミングだったよ。

その時の台本は宝物になっています。



あー、あの頃、インターネットが普及していて、

暇だったし、レシピどんどん配信してたら、

違う人生だったのかなーっていつも思う。

今や、料理研究家なんて、いっぱいいるし、

そんな中、異色な料理研究家ってなると

どんぐり料理研究家、しかも元祖でないとね^^







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ではその時の手順を応用してフキを使った料理を作ります。

まず、豚肩ロース肉を広げて重なるように

してみました。

サイズはフキの長さです。









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これはどんぐりスターチです。

片栗粉がわり。


とろみと接着剤の役目をやってくれます。






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全体に〜







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茹でてアクを抜いて下処理の済んだ

フキをのせてお肉を巻きます。







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そして、外側にもどんぐりスターチを。







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フライパンで焼きますよ〜








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切りますよ〜







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こんなもんで。







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ノビルはみじん切り。







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よく炒める。





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これぐらい。






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そこへ水をはり、肉巻きをドボン。








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この頃、すでにポルチーニもやっていたので、

たくさん在庫していた。

ドライポルチーニもドボン。








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よく煮込んだら、味付けはどんぐり麹(どんぐり味噌)のみで。







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どんぐり料理
フキの肉巻きとノビルのスープ仕立て ポルチーニの香り


味は間違いなく、よかった。

春の素材も十分活かした。

これを召し上がっていただいたのだが。。。



『全然、どんぐり料理らしくない。

これじゃ、残念なことにただの料理の上手な人ですよ。

○○さんはどんぐり料理研究家ですよね。』

と念押しされるように言われてしまう。。。










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れ : ちょっといいプランない?

  ウサギ的にはどうしていいかわからないんだよ。。。

  あの料理、十二分にどんぐり使ってるじゃないか、

  じゃー、どんぐりっぽい料理って?








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茶 : ほな、あれですやん、その方に

   ママの撮りためた どんぐりスイーツの写真

   色々送りはったらええんやないの?


もう、こうなったら、春どーこーとか関係なく、

送ったれ!ってことで、送ったった。






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そこで意外にもヒットしたのがこれ。

これがお気に召したらしい。

絵的にこれがどんぐりって感じがしたらしい。

自分的には一番残念に感じた。


ふーん。こんなのどんぐり麹の時にした

どんぐりの裏ごしのあまりをただテキトーに

生クリーム足してやっただけのケーキなのにな。。。

超、恥ずかしいんだけど。。。

誰だって出来るじゃん!工夫ゼロじゃん!

こんなのどんぐり料理って言えない!



でも当日はこれで行きたいと言う。。。







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まー、本番、当日はこれを徹底的にするために、

砂糖は一切入れないで、どんぐりの蜜だけで

作ることにさせてもらいました。

これがせめてもの、自分としてのこだわりでした。

こんな簡単なやつでテレビになんて出たくなかった。






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これがその時放映されたどんぐりのモンブランケーキ。
(日テレさんの画像お借りしました。ー1)





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『どんぐり豆腐によるどんぐりの味噌とノビル添え』
(日テレさんの画像お借りしました。ー2)

ここでノビル使うことで

春ってことにまとめました。







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これが砂糖替わりに使用した

どんぐりの飴、どんぐりの蜜。







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多分、蜂蜜ぐらい甘いよ。








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今では恒例となってるどんぐりのモンブランケーキ。





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最近じゃ、ホールにも。





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誕生の秘話は、味噌のあまりでたまたま作ったという。。。

なんだかなー。。。的な成り行きでできたどんぐりスイーツ。








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世の中、何がヒットするかわからないね。。。

今でも、こんなんがねー、って感じです。



フキのノビルスープの方が全然手間かかって、

美味しかったのにな。。。

ポルチーニも入ってるし。。。


なんかその時のエピソードがフキを見るだけで、

今でもその時の悔しい気持ちが蘇るわけですよ。


ですが、その時、思った以上に丁寧に扱ってくれたことは

今でも感謝しています。







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フキの炊いたん






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先日、フキが手に入った。









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重曹を少し入れて

湯がきます。

外側のケバケバが勝手に取れます。





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水で晒します。






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筋をとります。






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とります。

とります。

この作業がわりと大変。









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やってもやっても終わりません。







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新鮮だし、翡翠色で美しいけどね。







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すぐに料理しない場合は

水に入れて冷蔵庫〜








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テキトーにカットします。







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オリーブオイルで炒めます。






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砂糖を入れます。

少し炒めます。







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続いて、酒、みりん、醤油を入れて

味を煮含ませます。








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カツオパック用意!








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仕上げに胡麻油を注ぎ、

これを和えて完成だ!








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素朴な煮物。

春の香りです。







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いやー、ウサギはやっぱハコベラだよ。








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またね〜

バイバイ〜


おしまい。



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