ぼくは、今年の9月15日に12歳になったよ。
そのままだったら、
お誕生日は迎えられなかったかもしれない。
いや、無理だったと思う。
うさぎの医療の技術が進んだお陰だね。
でもそれは、うなおのおかげでもあった。
放生会ってのをママがしたからね。
8月の終わり、12歳まであと2週間という時に、
れおんくん、急にご飯が食べられなくなりました。
心臓の病気を患って、心臓の薬はもらってはいたのですが、
もうここで見守るかどうか・・・
やっぱ病院へ行くよね。
拡張型心筋症、肥大型心筋症のダブルの心臓病に併せて、
この時すでに尿毒症になっていた。
つまり腎臓が機能してなかった。
腎不全だったのです。
寿命を全うするのに少しでも楽になる方法は
人工透析しかなかった。
静脈からの透析を処置してもらった。
緊急入院をさせた。
ぼくを逃がしてくれたら、
れおんくんの命は救うよ!
って自信満々で言う。
入院した当日、夜、うなおを元の川に返しました。
翌日、お見舞いに行ってみた。
ぐったりとして、『ぼく、もう死んじゃうかも。。。
最期はお家がいいな。お家に帰りたいなー。』
って帰りたいアピールをする。
先生にお願いして連れて帰ることに決めた。
そしたら、急に持って行ったシソの葉を食べだした。。。
うなおのおかげで、一度は命を取り戻し、
人工透析をお家で朝晩2回することになった。
つまりこれがうなぎによる、うさぎの延命治療の開始だった。
慣れない手でやる。
首の肉をつまんで、針を水平に。。。
最初は貫通しちゃったり、針がちゃんと入らないままやってしまったり。。。
腎臓が弱ってるから、
すごい食べちゃいけないんだけど、
すごい食べるから、体重も少しずつ増えてきた。
いいような、悪いような。。。
苦しまない最期を迎えるには
これしかなかった。
ちなみに、れおんくんは元々は1200グラムありました。
斜頸の時、1000を切ったので、
これやばい。。。ってことだったのですが、
今回はそれどころか、一度は800を切ってしまってたのです。
これが生きている時の最後の体重測定。
増えてるには食べてる以外にも理由がありました。
代謝が悪くなって、浮腫んでいたとも考えられます。
亡くなる3日前。
心タンポナーデと診断されました。
心臓を守るために2枚の膜があるのですが、
その膜に水が溜まってると言うことでした。
本来ならその膜は心臓をいろんな衝撃から守るための
膜なのですが、この場合、肥大した心臓を圧迫し、
ポンプが思うように機能出来なかったと思うし、
拡張した心臓は弁が開いて、血液の逆流も認められていました。
そのため、炎症を抑えるステロイドの薬ももらって帰りました。
亡くなる数時間前まで全力でこの人参を食べてました。
最初はこの倍ぐらいあったのです。
鼻水を垂らしながら、目には涙いっぱいためて、泣きながら食べてました。
もう、今度こそは、長くないと思って、
明日写真一緒に撮ろうね。って約束した。
結局、丸2パックの点滴を最後に、その翌日
れおんくんの長い一生が終わりました。
たくさん人参食べたもんね。
その分は確実に増えてた。
月へのエネルギーチャージは満タンだったに違いない。
(亡くなる前日、心なしか顔が険しい)
確かに、3日前から、横になることがなかったな。
心臓が苦しかったのか、四つ足で座りながら休んでた。
そして、11月に入って今まで大丈夫だったのに、
急に、時々、バランスを崩して転げてた。
斜頸になってからは自分で起き上がれないことが
あったので柵をしたり転がらないように通路を狭くしたりしてた。
(昔のれおんくん。のんびりしてる)
本当の寿命って?
。。。病院に行かなければ9月初旬でダメだったと思う。
入院も点滴もしなければきっと最後は
心臓の機能が低下する前に
尿毒症で苦しんで亡くなったと思う。
いやいや、それよりもっと前、心臓が悪いとわかった時点では?
でもそれに気がつかないよ。だってすごい食べてるんだもん。。。
余生を楽に過ごせるように心臓の働きを楽にする薬は随分前から飲ませていた。
それはある意味必要だったかも。
茶 : れおんくん、苦しくても最後、あんなに食べてたには理由があるの?
れ : そーね、ママが喜ぶんだもん。ぼくが食べたら。
茶 : 最後は選んで食べてたよね。バナナ残したり。。。
れ : うん。吐き気が来ないように、ちゃんとコントロールしてたよ。
白 : れおんくん、退院してからはどうしたかった?
れ : うーん。ママともっと遊びたかったな。
赤 : そか、じゃ、点滴もしてよかったわけだ。
れ : やっぱ心臓があれじゃ、もたないってぼくもわかってはいたよ。
青 : ある意味、れおん氏が自分で寿命を決めたでごるか?ニンニン。
れ : うん。寿命ってぼくがもういいや!って諦めたら切れちゃったや。
12歳ってうさぎにとってはすごく長かったと思う。
充実した12年間だったと思う。
昨日、ぴーの骨をこの中に内蔵して一緒にした。
この12年間、いろんなことをれおんくんから学びました。
こんなにも小さいうさぎのれおんくんが
たくさんのことを導いてくれました。
そして、幸せをもたらしてくれました。
延命処置、どこまでしてよかったのか
未だに色々考えてしまいます。
正直、もっと一緒に居たかったけれど、
むしろ早く楽になってよかったね。
今頃どこかでまた新たなうさぎの産声が?
伝説のれおんくんの魂はきっとそこで
また新しい活躍してくれていることでしょう。
ちょっとうさぎばなれしたうさぎでしたが、
そんな変わったうさぎがいたっていいと思います。
それではみなさん、良いお年を。
おしまい。
伝説のうさぎれおんくん、永遠に!ポチッとな♪
コメント
コメント一覧 (10)
うなおのチカラは偉大でした。
本当に蘇りましたから。
タイちゃん、寒いと調子悪くなるの?
それは心配です。
私があと2週間で12歳になるから、
それまでどうしても頑張ってほしくて
病院に連れて行きました。
そんなに悪くなってたなんて思いもしませんでした。
結局、たった2ヶ月の延命でしたが、
それがよかったのかどうかが最後まで疑問に残るんですよね。
なったら、拒否したいよ。
ふっと、この世から消滅するのが理想だね。
まあ、おかげさまで今んところ
元気に過ごしておりますが。
れおんくんの場合は、長期の寝たきりに
ならなかっただけでも良かったのでは。
では良いお年を。
小さなからだの中に大きなパワ〜と存在感!
こんなに心を動かされたうさぎさんは
(きっとママさんとの二人三脚にも)
あまりいないです。
精一杯生き抜いて、偉かったですね!
また出会える日まで^^
引き際って難しいと思いました。
自分だったらケジボンさんと同じです。
そうです!最後まで走ってました。
ケジボンさんも良いお年を!
先代が、賢いうさぎでした。なので
小さい頃はどうしても比べてしまい、どんくさいから、
みんなで、諦めていました。
気がついたら、いろんなことが出来るようになっていました。
最期まで一緒に過ごせてよかったと思います。
れおんくんはやりきったと、本当に思います
命を全うするっていう言葉に相応しい姿でした
延命治療、人間の場合で経験しましたが
延命治療にもいろいろあると思うんです
れおんくんの場合は病気に対して何か処置すれば
まだ、起きて、ママが喜ぶようにご飯も食べることができた
これは私の中では延命治療っていう枠組みから少し離れて考えてました
「回復」を祈って懸命に闘った、れおんさんとれおんくんの勇気ある時間です
点滴の効果は偉大でした。
残りの2ヶ月間は何もなかったように過ごせました。
一度は点滴の回数も減らすほど、回復したんですよね。
奇跡は何度でも起こるんだと本気で思いました。
こうなることがわかっていれば、最後の病院の日、
行かないでれおんくんの大好きだった、公園で
思いっきり走らせてあげたかったかな。
とか思ってみたり。
点滴よく耐えてくれたと思います。
したら楽になるってわかってたみたいですよ。
うさぎってよくわかるね^^
しろんはよく膀胱炎を起こしたり鬱滞を起こしやすい子で、亡くなったときも腎不全。
腎不全の診断を受けた時、獣医師からもってあと2週間、1ヶ月くらいと余命宣告受けました。
でも食べるんです。
一生懸命に。
その姿みたら、家族はそのままにはしておけない。
少しでも体を楽にできるようにと、補液をしに毎日通いました。
結果、余命宣告から6ヶ月生きました。
途中、白内障にもなったけれど、不思議なことに亡くなったあと、白かった目が黒くなったということが起こりました。
一昨年亡くなったぐれこさんは生前、いくつも病気をしたけれど、亡くなる時は立てなくなって1週間もしないうちに老衰で旅立ちました。
不思議なことにふたりもと亡くなる直前、体を綺麗にしていきました。(と、いうか人が綺麗に拭いたりしてそれが終わるのを見計らっているのか、その後逝きました。)
本人(兎)が生きようとする様子があるなら、延命でもなんでもしてしまうと思う。
多分、うさぎさん自身が自分の旅立つ日を決めていると思うし、私たち家族はその流れに従うだけなのかなぁと思ってしまいます。
その時は延命とかいう意識がなく、
亡くなってから、あー、それがそうだったんだ。。。
としみじみ思いました。
外から見たら全然病気っぽくなく、
検査をしなかったら、気がつかなかったほどです。
ものすごく食べてました。
走ってもいたし、呼んでもくるし。
先代ぴーは最後の1ヶ月はあまり動かなくて
あまり食べられなかったなーと。
延命ってそれからなモノだと思い込んでいました。
その頃はうさぎを診れる病院もなかったですしね。
しかし、あの時、そなちねさんの体験談がとても励みになりました。
そうそう、ぴーも、お風呂に入れて、キレイにした
その夜に旅だちましたよ。そなちねさんのお話で思い出しました。
れおんくんは、特に何もしてあげないまま、見送りました。
それぐらい生きてるみたいにきれかったんですよね。
ぺちゃんこだったけど。