P3190001
えーと、今日は地衣類の染料が足りなくなって、

慌ててウメノキゴケなんかを探しに出た日のエピソードです。

中盤、圧巻の地衣類をみつけ、

それがどんな染料になるのか?すごーく知りたくて、

ちょっともらって、早速、実験をしてみました。

ところがその染料はブロッコリーみたいだったのに、

あのウメノキゴケを超えたというそんなお話です。

さらに、その染料を使って、またピカチイ染めをやりました。

それが完成したよ!というお知らせを

今回も超ロングセラーでお届けいたします〜






だって、1ヶ月もかかったんだもん。。。




P3180046
ぼくたち、科博の去年の12月の自然史セミナーに参加したんだ。

その時に持っていったテキストがあるんだけどね、






PB180047
これね。








P3180048
『街なかの地衣類 ハンドブック』って言うの。

その表紙の中には、

スカイツリーがあって、ぼくたちなんか嬉しかった。








RIMG0166 copy
江戸川からのダイヤモンドスカイツリー

なのでイメージはコレで!










P3180044
ハイ!夕焼けのイメージ?

今回のピカチイ染めはこんな風に仕上がりました。

ニョキッと出ている枝のモジゴケはお約束の

『チイルイ』ですよ〜


だが、本作品はここでは終われない〜!











P3300029
これが完成品です。

ぴかちい染めのタペストリー。

ぐり染めは、ロウケツ染め+どんぐりの染料

ぴかちい染めは、ロウケツ染め+地衣類の染料

どちらも誰もやってない。

いつもその道のフロンティアでありたい。

そんな気持ちで作りました。








P3300002
細かいところはいいとして、

遠目で見たら、わりといい(はず)。

今日はこれを作ろうかと思ってから

材料調達から、染色作業までの

約1ヶ月間の完成までの道のりをご紹介。





_________________________________




P3050005
この日は3月初旬、とても暖かい日和だった。

なのでつい、江戸川向こうまで走ってしまう。

まずは旧江戸川沿いで堰まで走る。

その途中でコウロコダイダイゴケを回収〜







P3050013
P3050012
霧吹き持参で走りました。

ホントに美しい。

何回でも見たい。

そんなコウロコダイダイゴケ。








P3050029
P3050033
コフキメダルチイです。

霧吹きすると、ご覧の通り〜

神社の大木で見つけました。









P3050032
P3050034
乾燥している時は見つかりにくいね。

雨降りの日にチェックするとかなり見つけやすいね。

この大木の下部分、全部このコフキメダルチイがびっしりだったよ〜


ここまで、ウメノキゴケも見つけたけれど、

どれも民家の木だったので、回収は不可能。

なので、橋を渡って、国府台方面まで走ることにした!








P3050061
堰を超えたら、ひたすら土手を走る。

今回は下の道で桜並木を走りました。

途中いろんな地衣類に遭遇。










P3050062
縦縞模様だなー。

と今まで思っていた模様、

それこそが地衣類のひとつだと言うことは

最近になって覚えた事実。









P3050063
これ何だろー?





P3050056
あー、そっか、これがコナイボゴケだ!

このお皿みたいな、鱗みたいな柄が大好き!


いちいち観察すると一向に進まない。

でもね、それを繰り返すと、遠目でも

なんの地衣類かがわかるように脳内が鍛えられる。

なので後半は『あー、今度もアレだな。』と

ココロでつぶやいてスルーして走った。







P3050066 copy
この日は早々と

国道14号が見える辺りから、

桜並木が〜









P3050227
総武線、京成電鉄をくぐると?


え〜?こんなの昔はなかったなー。

いつ出来たんだろー?

なんだ?ヤマザキパン 中央研究所って?








P3050095
ココは超、久しぶりだな〜

以前ここで釣り雑誌、『磯・投げ情報』で

テナガエビで取材しましたよ^^


どうせ、遅々アップだし、

ちょっと地衣類から脱線してみるか。








RIMG0015 copy copy
ぼくのママは

自称:テナガエビ師範だし^^


釣り雑誌『磯・投げ情報』のテナガエビの取材は

2011年より2016年まで

なんだかんだで毎年やってる気がする。







RIMG0023
ムダに手の長いエビ、

テナガエビ。

ハゼ釣りより、これは楽しいかも!

しかも旨い!

あの赤い色が料理を美しく仕上げる!









Exif_JPEG_PICTURE
エビじゃんけん。

みんなチョキしか出せない。。。






038
カニクリームコロッケは市民権を得ているけれど、

テナガエビクリームコロッケってあんまないよね。








033 copy copy
外側からもテナガエビをアピール。

この創作料理が当時、わりとウケまして。。。

その後、テナガエビ創作料理は全力でがんばっております。







CIMG0418
テナガエビスク

テナガエビで作ったビスク。

甲殻類のダシがめっちゃ濃い。

あの伊勢志摩の伊勢エビのビスクを超える旨さ。








P6180135
温泉に浸かってるエビ。混浴風。

真っ赤になってる風。








P7070103
テナガエビの生春巻き

シースルー的な、ちょっとセクシーなテナガエビ。







RIMG0129 copy copy
これは毎年やるけど、

テナガエビせんべい。

この時はエビ!ってカンジ。








RIMG0140
塩味、わさび味、カレー味も誕生しました。






P6150137
現在はカラダ全体がテナガエビの煎餅に進化しております〜






P6050149 copy
もう、これは煎餅と言えるかどうか?

丸ごと喰える、ザ・テナガエビ煎餅。

まるごとテナガエビ?






P7070079
とにかく、すぐにテナガエビを料理に使うために

すること。それは?






RIMG0051
RIMG0048 copy copy copy
RIMG0046
『テナガエビの必殺 泥楊枝ワザ』

今までのテナガエビは活かして持ち帰るという定説を

根底からひっくり返したれおんくんのママ独自の発想。

食べるために、わざわざ活かして、泥を吐かせるという

そんなめんどくさいことはもうやらなくていい。

ただし氷は持っていってね。

ペットボトルに水を入れて凍らせて持っていくといいよ。

ぼくのママはこのテナガエビ泥楊枝ワザのフロンティアです。







P6010008
やり方は簡単。

爪楊枝でエビの口から直接胃袋を引っ張り出すだけ。







P6070019
早くエビの季節こないかなー





RIMG0094
そう、まさに、この場所でジャンジャン釣りました。






P5260009
実際後半はのんびりなんてしてられなかったよー






P5260008
とにかく、この場所が大好きだ!






RIMG0059
RIMG0062 copy
そんなテナガエビ飲茶のまわりにも

今なら、わかる。

コウロコダイダイゴケが写り込んでたね^^



ウナギの時もそうだったように、

なんだか、最後はいつも地衣類で終わるね。








P3050168
そんなテナガエビスポットの裏山を登ります。

眼下に見えるのがスカイツリー。

里見公園へ行きました。









P3050137
ちょうど、梅の季節でした。





P3050138
でもね、思ったほど、ウメノキゴケは見つけられなかったな。









P3200011
P3200013
里見公園内では、

マツゲゴケもある程度回収。







P3190089
ロウソクゴケもわりとありました。

いよいよ里見公園を後にして

次の目的地へ〜

いざ出発!











P3050188
あれ?なんだろう?

途中に、圧巻の地衣類ゾーンが!

立ち寄らない訳がない。








P3050189
もう、びっしり!






P3050191
その時はなんの種類かはわからない。






P3050205
探すんだ!

なんとしても、ヒントを!






P3050200
こんな時、末端をたどると、

ヒントが出てくる。







P3050190
あったあった。







P3050202
およ。これはもしやウメノキゴケ科ではないか?

そんなことぐらいはなんとなくは

わかるようにまでなった。








P3050193
P3050197
P3050203
白いボツボツがあるので、

これはトゲハクテンゴケだそうだ。







P3050204
『棘白点苔』って覚えよう。







P3050206
つづいて、森の遊歩道を通過して、

蓴菜池に到着〜

なんと、ここ蓴菜池はこの日、

梅お祭りが開催されていた様子^^

もう遅かったので撤収時間だったけどね。

提灯とかがぶら下がっていたよ。






P3050207
P3050210
赤い梅もキレイでした。







P3050216
ここもウメノキゴケはあるにはありましたが、

手が届かない場所がほとんど。

棒と棒を蔓をさがして、つないでジャンプして回収。








P3050214
こんな背の届く場合、キレイに採る方法をひとつ

ご紹介します。





P3050217
この水ようかんの附属のスプーンがわりと便利です。

霧吹きで水をかけて、根っこが柔らかくするといいよ。







P3050219
後ろ側の尖ったところで剝がすと綺麗に回収出来ました。






P3080016
ふーん、なるほどね!

パク!







_________________________________



P3060028
結局7時間走り回って

これだけの地衣類が回収出来ました。







P3060032
ウメノキゴケ〜





P3060031
トゲハンテンゴケ〜






P3060029
コウロコダイダイゴケ〜





P3060030
コフキメダルチイ〜







P3070003
水をかけると、一気に色鮮やかになります。







P3070004
ミルミキサーで粉砕する。







P3060001
トゲハンテンゴケは

ブロッコリーみたいになった!






P3060002
茹でて食べてみる?







P3070001
これも粉砕してみよう。






P3070002
バラバラに〜






P3060023
コフキメダルチイも同様に。







P3070008
それぞれ同じカップにいれてみた。






P3070012
4種類を比べてみることにした。







P3070005
同じ器で、水を入れて、全部220ccに揃えてみた。

あ、小さいカップは気にしないでね。

ウメノキゴケを粉砕した場合としなかった場合の比較実験です。






P3070016
回収してきた量が違うのはわかっているけれど、

絶対数が違うので、比較には出来ないけれど、

一応統一してみたよ。







P3070011
瓶の重さはちょうど150gだったので、

実質70g。

地衣類自体の重量は3g〜5g程度です。

ほとんどは水です。







P3070018
そこにアンモニア水をそれぞれ20gいれてみた。







P3070019
まー、入れたからとて、そんなには急には反応しない。








P3070026
ウメノキゴケ
P3070025 copy
トゲハンテンゴケ
P3070024
コウロコダイダイゴケ
P3070028
コフキメダルチイ

1日置いてみた。









P3070005 copy copy
ここからがお楽しみだ。

コレ使う。

それぞれ10グラム入れてみた。





P3070011 copy
P3070014
P3070013
P3070015
きたきた!

これが見たかったのさ!






P3070021
ブクブクブクブク膨れていく。







P3070025
発酵してるってことなのかなー?

化学反応?


まー、どっちでもいいや。







P3070032
数時間にはこんなにも〜@0@!






P3070033 copy
コップから溢れそうな?










P3070034
同時に色が出てきた。








P3070033
翌朝です。








P3070039
発酵も収まり、

ウメノキゴケ、トゲハンテンゴケ、コウロコダイダイゴケ、

コフキメダルチイ、それぞれがこのように。







P3070041
これだけ見てたら、やっぱウメノキゴケ優勢か?

って思うけどね。







P3080001
数日置いておくと、このようになりました。







P3080033
同時に蒸発して、分量も濃縮されていく。







P3080034
ウメノキゴケと、トゲハンテンゴケがわりといい色だ。







P3080028
オイラのこのスプーン作戦がよかったんだな!








P3080030
ぼちぼち、染めに入らないとね。




P3110002
キレイな赤です。







P3110006
これをお茶パックで濾します。







P3110010
こんな風に。






P3110016
濾した直後。







P3110020
いよいよこれで染の続きをするよ。







P3110024
この段階で、それぞれの色が一応わかる。







P3110036
トゲハンテンゴケがわりといいね。







P3110033
地衣類のプリズム。







P3110034
ウメノキゴケ科は濃い臙脂色なんだなということがわかりました。

あと、粉砕して細胞を分解した方がいいんだな。

ということもわかりました。






P3040005
さて、今回も晒を使います。

お湯で濯いでおります。






P3040010
豆乳を染み込ませる。







P3040012
今回は縁は縫って折り込むので、

洗濯バサミで干しました。






P3040015
窓に街なかの地衣類 ハンドブックの柄を

拡大コピーしたものをセロテープで貼る。








P3040017
上から、乾かした晒を同じくセロテープで。

そして、チャコペンシルで書き写す。







P3040019
伸子で、ピンと張る。









P3040020
そして、ワックスで線を描く。








RIMG0021 copy copy copy copy copy copy copy
ろうけつ染めをやるよ!






P3040023
ワックス終了〜







P3040024
下の方は縫ってしまうのでいいかな?

ちょっとテキトー目にやっておいた。






P3040030
まずは、在庫の染料で出来るだけ進めた。





P3040033
三色使ってやってみたところ、染料切れとなってしまう。






P3040034
『チイルイ』は一番目立つようにしたかった。








P3040035
この状態でいったん作業は中止。






P3040036
地衣類を探しに行かねば!

ここから次の画像までに2週間以上空いてしまった。。。







P3050004
新たな染料を作って、スタートからは約2週間後です。







P3050003
一通り、色を入れてみた。







P3050006
キレイなんだけど、

乾かすと、色は薄くなるよ。

取り急ぎ、干します。





P3110039
これが一回目終了後。

これにミョウバンで媒染。

そして、また干します。








P3110041
2回目は色を濃くしていきたい所だけ、重ね塗り。






P3110042
ちょとメリハリがつく。






P3110044
なんとなく、やってみる。







P3040029
P3110047 copy
最初と比べたら、かなりいいカンジだ。







P3110048
カラーバリエーションが増えて、よかった。








P3130001
途中、染料を沸騰させてみた。

というのは、

前回の残りのものに変な臭いが。。。

腐敗したのだろうか?







P3130004
この際だ、濃くするためにも必要だと思って、

濃縮してみた。







P3130006
量は減ったけれど、染めるにはちょうどいいや。








P3170018
ずいぶんとよくなった気がする。







P3170025
ちなみに、伸子はこのようになっています。






P3170026
こうやって、固定していました。

染料がポタポタ落ちるので、

テーブルの上に新聞紙、その上にこれを置いて作業します。






P3170006
媒染して、染めるのはコレで終了。








P3180022
新聞紙に挟んで、

アイロンでワックスを吸い取る。






P3180026
この作業はワックスを吸い取る効果と

染料を熱で固定する効果がある。(と思う)

昔、染色のお店で、草木染めは20分蒸すんだよ!

って教えてもらった。

???

ところが、それを伺って、

我が、『ぐり染め』は蒸したことがないことに気づく。

ロウケツ染めは蒸せないよなーと思った。

ということで、この作業で蒸したことにしている。







P3180027
このワックスは実は、お湯でも乳化して落ちるんだけどね^^

蒸すと鍋とか洗うのめんどくさいしね。






P3180029
ワックスを出来るだけ取ったら。。。






P3180032
霧吹きでちょっと濡らして、さらにアイロン。






P3180033
でもたぶん、この作業はやらない方がいいと思った。









P3180035
仕上げにヤカン2つにお湯を沸かす。

使用するのは、脱蝋ソーピング剤、タナクリン。







P3180036
これぐらい?

ここに熱湯を注ぐ。







P3180039
乳化した液体が透明になるまで

お湯を何度も取り替えて、

濯ぐ。





P3180040
仕上げは水で濯ぎます。(なんとなく)







P3180041
アイロンでパリッと仕上げた。






P3200051
コットン100%のレース用の糸を買ってきた。









P3230036
P3230034P3230038
豆乳で下処理して、染めて、ミョウバンして、アイロンして。。。

まー、同じことをする。







P3240061
地衣類染めの糸。











P3220033
トリュフ広場界隈で

枝を数本拾ってきた。


歪んだ棒も火で炙って、まっすぐにして、

布のサイズに合わせてカットした。



Bkongカットした。









P3240058
ま、これで許してもらおう。






P3240052
ついにこのパーツを合体する時がきました。







P3300043
地衣類で染めた木綿の糸も鎖編みに。








P3300036
棒に括り付けたよ。






 P4060073
出来た出来た!







PB180054
この柄は一目見た時から

実はやってみたかった。

でもそれをどんぐりでやっても、

まさか、地衣類でやるとは思ってなかった。







PC070047
地衣類でロウソクを染めることは

このテキストに載っていた。








P3300027
その応用で、ちょっとやってみたのが、この暖簾。

ぴかちい染めって呼ぶことにした。

この時は単色を重ね塗りして、濃淡だけで仕上げました。









P3300019
そして、今度は4色使って、濃淡で表現したので、

奥行きが出来ました。








P3300010
さて、これどうしようかなー?


この表紙のデザインもされた、

著者の大村先生に送っちゃっていいよね?








P4060069
赤 : バイバイ!ぴかちい!

白 : きっと、何かに役立つ時がくるよ!








P4060056
ホントに出来るまでは楽しかったね^^

あの一番忙しい2〜3月によくやったよね。



現在、つくばの国立科学博物館の

地衣類の標本庫の扉に

ぶら下げていただいおります。

先生に喜んでいただけたかなー?







P3120061
そんな中、奇遇にも新聞で

大村先生の地衣類の特集と同じページに載りました。

これが2月25日のこと。








P3300012
3月の末、約60名で公園へ行く機会がありました。

ルーペに興味がありそうな男子数名と一時間ほどでしたが、

その公園内の地衣類を探して観察会を行いました。








P3300014
霧吹きも持っていきました。






P3300016
ルーペの使い方も教えてみました。







P3080021
赤 : そうさ、ママちゃんは、未来の科学者を育ててるんだよ。

れ : 違うよ。それ、単に、さぼりながら、仕事してるフリだし。






P3080014
赤 : でもよ?れおんくん?

    戻ってきて、コンクリートのコウロコダイダイゴケ指差して、

    『先生!アレも?!』って言ってくれたそうだよ。

れ : それって、ぴかちい!伝説の始まりか?



なにはともあれ、無事完成して新年度がスタートしました。

おしまい。


地衣類伝説、じわじわ来てますよ。ぽちっとな♪