なんや?
なんや?
ママ、このぺろんとしているのは
なんですか?
こんにゃくですか?
うさぎこんにゃくは食べないよ。
先日の
ここから歩いてすぐのところに
クヌギの木がありました。
キツツキが嘴でクヌギを突いています。
鈍い音が森中にこだまします。
そー言えば、この夏まで、どんぐりのことなんて、
何にも気にしなかったな。。。
稲刈りが終わって間もなくの頃、
クヌギというどんぐりに向き合うことになった。
それが2007年。
ママ!
なんか音してる。。。
パキっ、とか、メキっとか…
クヌギは洗って、干すと、
殻が自然に割れてきます。
どんぐりから澱粉が採れるということは
当時、ブログを通して知り合った方から
教えてはもらったけれど、
自分もそれを一度でいいから
やってみようと思った。
いつもの好奇心から。
これが記念すべき
どんぐりスターチへの
第一歩である。
まずはこんな風にしてみた。
あっという間にこんな風になった。
沈殿させながら、アクを抜く作業には
1.8ℓのペットボトルを利用するのが
いいんじゃないかと思って準備して始めた。
逆さまにしてね。
れれれ?縄文土器みたいやん!
と直感で感じたのもこの時。
縄文土器は中身が見えないけれど、
これなら、中身が見えていいなーと
しばらくこのやり方でやっていたよ。
がしかし、この頃は
まだどんぐりの粉砕したものを
漉さないで、
灰汁抜きが終わったあとの
一番最後に漉していた。
これがどんぐりのオカラです。
これが後のどんぐりキノコ
ひまらやん。
どんぐりのオカラの有効活用に
キノコ栽培が可能であることに
気がついて見事に成功したのが
後々の2010年。
どんぐりスターチを初めてから
3年後の話であります。
そして、どんぐりの殻をとっても素敵な
染め物のカラーとして【ぐり染】を始めたのが
今年2014年。
これがクヌギの殻で染めたキリン柄。
マテバシイの殻とミックスにしてみたり。。。
こんなに発展するなんて、
この時は考えてもいなかった。
この7年間でこんなにも展開出来るなんて
今に思えば、この第一回で
意外な結果が出たことに始まります。
最後の灰汁抜きをして、
クヌギスターチを完成させたよ。
これが第一回のどんぐりスターチ
クヌギ由来です。
全体量の23〜25%ぐらいだったと思います。
嬉しくて、こんなん書いてますね^^
まず、完成して始めにしたこと。
これを比較実験して検証してみたのです。
どんぐりスターチ 50g
水 200cc
市販の葛粉として売られていたもの
同じ条件で50g
水 200cc
@0@!
え”?何コレ?
クヌギスターチのお餅はこんな感じ。
酷い!
ネズミ色や!
一方、葛粉として売られていたものは、
ご覧の通り。
(一応、吉野の本葛と書いてはありました)
比べてみた。
色的にはなんかがっかり!
澱粉の違いは食感の違いにも出たね。
どんぐりの方が固めるチカラが強いね。
ママ!これはあかんわ!
改善を要求する!
どんぐり餅、
マズそうだ。
それから、改良に改良を重ねて
研究がスタートしたのです。
もちろん、どんぐりの種類の選び方、
どんぐりの割り方、
アクの抜き方、
あるとあらゆる創意工夫を重ねて
データもとって、
どのどんぐりが効率がよいか検討した。
この現在のどんぐりスターチになった訳です。
マテバシイのスターチです。
同じことしても、
マテバシイのスターチは
白くて透明感がある。
素材の味にも邪魔しない。
なによりも、化学反応までさせて、
どんぐり飴にまでにも発展した。
雑味と色を考えると、
やっぱ飴もマテバシイがベストだった。
そのどんぐり飴はケーキにも使える甘味料です。
それに至までに
7年かかっとる。
ボクも結構お手伝いしたんだよ。
またその報告は今度ね。
おしまい。
コメント
コメント一覧 (8)
どんぐり研究と共に
れおんくんも育ってきたんだね〜
いくら真似しても 中国の空母みたいに
次が出来ない・・ 次が出来るのが積み重ねた
実績の有る証明に成る 本当に文字に成らない所を
押さえている強みは これから発揮できると思います
そんな凄い違いじゃなくても 歴然と出るものですよ
そんな所 楽しみに致します
別にプレッシャー掛けてるのではなく 普通でだいじょうぶ
普通で差が出るのが 開発者の強みなのです
メッキは メッキです 厚くたって地金には敵わないのです
気楽に 頑張って下さいませ
その頃から続く研究は、今や当然のこととして拝見してますが
ここに至るまでの道のりを考えると、やっぱハンパなかったですね
好奇心って大事だなって当時教えてもらったのに
またもや忘れてましたよ、好奇心!やらねば!いろんなこと!
私がコメントさせてもらうようになったのはつい最近の事なので、
研究の歴史を垣間見る事が出来て嬉しいです。
れおんくんがどんなふうにお手伝いをしてきたのか、
その報告も楽しみにしてますね。
夫人も仰っているとおり、好奇心が大事ですね!
私も没頭できる何かを見つける事が出来たら人生が変りそうな気がします(^^)
れおんくんもいっぱい参加してますよ。
面白いから、また載せますよ〜
主にどんぐりの殻を運ぶ仕事です。
さらっと書いてますが、
ホントのことを言えば、
大変な時間と手間をかけています。
失敗も全部覚えてます。
先日の放映でも
【どんぐり料理研究家なんですよね。】と仰られまして、
あ!@0@!そうだったと改めて思いまして、
あのケーキを砂糖抜きでやれるのは自分しかいないと
思い、珍しく、すごい集中してやりました。
味噌にしてもそうです。
自分の五感が覚えています。
忘れないうちに記録は残しておこうと思いました。
今はこの研究、いつか役に立つ時がくると思ってます。
ホントは孤独で何度も辞めようと思ったこともあるのですよ。
新しい発見が見つかった時はやっぱり辞めなくてよかったという瞬間。
ママちゃんもそのうち何かみつかると思うよ^^
お見受けしたところ、まだお若いのですよね^^
私は40超えてからの挑戦でした。
それまで、どんぐりなんて、気にもしたことがなかったですよ。
この研究は投資も必要ないですし、
最後には食べられるという美味しい研究です。
最初は恥ずかしかったので、人には言えないなーと思ってましたが、
今初めて、このような発言が出来るようになりました。
れおんくん、のお手伝い姿はあとで何回みても笑えるので
準備しますね^^